越後湯沢で川端康成の小説『雪国』スポット5選を巡ってみた

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小説『雪国』を読み返してみる

教科書で必ず読むであろう「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」で始まる有名な小説。
川端康成氏の『雪国』です。
この雪国を何年ぶりかに読み返していた時、ふと小説の舞台を調べてみると「越後湯沢」であることが分かりました。
越後湯沢であれば東京から新幹線で1時間半で行ける場所で、休みも取れそうだったので・・・
小説『雪国』の舞台を巡りに越後湯沢に行ってみました!

目次

【雪国巡りスポット1】国境の長いトンネルを抜けると・・・

CIMG0335

・・・またトンネルで景色がドンドン変わっていきます(笑)

東京から越後湯沢までは新幹線で行ったので一瞬で景色が変わります。

小説の書き出しの「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった」の長いトンネルはJR上越線の清水トンネルになります。
今も1時間に1本程度電車が走っているみたいです。
新幹線では行けないみたいですね。

ちなみに小説のあらすじとしては、
妻子がいる主人公の「島村」は雪国を訪れ、その温泉街で「駒子」という女性と出会います。島村は駒子に会うために何度か雪国を訪れ、すったもんだあった後、突然温泉街で火事が起こります。島村はその火事を見て二人の関係に終わりを予感するようになる。
という作品です。(雑な説明ですんません)
・・・かなり難解で解釈も難しい小説であります。

【雪国巡りスポット2】宿泊は雪国の宿「高半」

高半

まず、宿泊先は「高半」です。
ここに泊まったのには理由があり、主人公の島村が滞在していた部屋のモデルになったのがこの高半の「かすみの間」なのです。
また、川端康成氏が実際に滞在し執筆を行った部屋が当時の作りのまま残されています。

更に、雪国の展示コーナーや雪国の映画の上映会が行われています。
ちなみに上映会を観に行きましたが・・・
お客さんは他1人で直ぐに帰っていきました(笑)
私も30分で撤退しましたが(爆)

【雪国巡りスポット3】かすみの間で当時の情景を肌で感じてみる

かすみの間ここが「かすみの間」です。
(おおお!!)
8畳くらいの質素な部屋ですが、当時の作りのまま残されていますので、机や椅子は柄が剥げ落ちています。

ここで当時の情景を肌で感じます。

ちなみに小説には以下のように書かれています。
「雨のなかに向かう山や麓の屋根の姿が浮び出してからの、女は立ち去りにくそうにしていたが、宿の人の起きる前に髪を直すと、島村が玄関まで送ろうとするのも一目を恐れて慌ただしく逃げるように、一人で抜け出して行った。そして島村はその日に東京に帰ったのだった。」
『雪国』より

【雪国巡りスポット4】心通わす場所に行く

諏訪社

高半のすぐ近くにある「諏訪社(すわしゃ)」です。
ここは島村と駒子が心通わす場所となった場所なのです。

小説には以下のように書かれています。
「苔のついた狛犬の傍の平らな岩に女は腰をおろした。「ここが一等涼しいの。真夏でも冷たい風がありますわ。」」
『雪国』より

平らな岩

これが「平らな岩」になります。
高半の人いわく、パワースポットになっているとか。また、子供の頃は鳥居のてっぺんまで雪が積もったそうで、てっぺんに物が置けたそうです。(凄!)
冬は立ち入り禁止ですが、夏場はとても静かな場所です。

【雪国巡りスポット5】共同浴場でまったりと

山の湯高半の隣にある共同浴場の「山の湯」です。

小説には以下のように書かれています。
「物置から出して来たらしい、客用のスキイが干し並べてある。そのほのかな微の匂いは、湯気で甘くなって、杉の枝から共同湯の屋根に落ちる雪の塊も温かいもののように形が崩れた。」
『雪国』より

この共同浴場が「山の湯」になります。

そして、風呂上がりの珈琲牛乳は至福の時です。

と、まぁこんな感じです

珈琲牛乳

その他、主水(もんど)公園には雪国の碑があったり、小説とは直接関係はありませんが「駒子の湯」という共同浴場もあります。

越後湯沢は新幹線が走ったことで大規模な工事が行われ、「雪国の情緒」とは少し違った場所になっていましたが、小説に出てくるリアルな場所を十分味わうことができます。

そして、新潟県の白米の美味しさとそれに合う食事は絶品ですし、更には温泉とお酒は至福の時でございました。

皆さま、小説雪国巡りを楽しんで頂けると幸いでございます。

※新幹線と旅館(高半)はセットで近畿日本ツーリストから予約しました。単体で予約するより安く、便利でした。料金については公式サイトよりご確認いただければと思います。

・公式サイト 近畿日本ツーリスト

宿泊先の情報

宿泊先:雪国の宿 高半

 

 

 

 

 

 

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