ヴァッハウ渓谷の旅①メルク修道院へ

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オーストリア鉄道の企画切符 Wachau Ticket(ヴァッハウ チケット)を使って、ウィーン→メルク→デュルシュタイン→ウィーン、という日帰り旅行をしました。

ヴァッハウチケットについては、詳細は改めてご紹介しますが、ざっくり言うとヴァッハウ渓谷を日帰旅行するためのチケットで、以下の4つがセットになっています。

  • ウィーンからデュルシュタインへの電車運賃
  • メルク修道院の入場料
  • メルクからクレムスへのクルージング(途中下車可)
  • クレムスからウィーンへの電車運賃

この企画切符を使った日帰旅行をするというのが今回の目的です。
いろいろと寄り道をしていたら、長い旅になってしまったので、今回は、メルクの街と11世紀に建設されたというメルク修道院(Stift Melk)への旅をご紹介させていただきます。

目次

ウィーンからメルクに行こう

まず、ウィーン西駅からメルクへ向かうことにしました。このヴァッハウチケットという企画切符は窓口でも購入できますが、私は駅にある券売機で購入しました。券売機でもクレジットカード払いができますし、タッチパネルで選ぶだけなので簡単でした。
€55で日帰旅行ができるとはリーズナブルな切符です。

電車の乗り場は、電光掲示板に表示されていました。Melkに停車する電車に乗りましょう。よくわからなければ、インフォメーションの方に聞くと確実です。

メルクまでは1時間半の電車旅となります。
駅構内にあるスターバックスでコーヒーとマフィンをおやつに買ってから電車に向かいました。
ウィーン西駅は大きなターミナル駅なので、駅構内にはフルーツやサンドイッチを売っている売店から、カフェ、ドラッグストアなどなどたくさんお店がありました。
少し時間を持て余しても、ブラブラとお店を見ていたらあっという間に時間が過ぎていきます。

購入した切符を見ると、電車は2等車(Wagenklasse 2)と書かれているので、「2」と書かれている車両に乗車します。新幹線でいうところの、1等車はグリーン車みたいなもので、2等車は普通の在来線の席という感じです。
電車はちょこちょことしか人が乗っていませんが、メルクに向かうであろう観光客と思われる方々もいました。
おやつも食べ終わり電車に揺られていると、ちょっと眠くなってきました。。
「次はメルク〜」の車内アナウンスで目を覚まし、到着です。
あらかじめGoogleマップのルート検索などで到着時間を調べておくと安心ですが、車内アナウンスもあるので乗り過ごしてしまうという心配は無さそうです。

メルクに到着!旧市街へ。

駅に到着したら、早速、旧市街に向かいます。徒歩で20分ほどの距離です。
途中、可愛いお店があったり、素敵なお屋敷があったりしますが、まずは旧市街を目指します。


このかわいらしい教会が見えたら、旧市街の入口です。

メルクも他のヨーロッパの旧市街と同様に石畳の街なので、ペタンコのサンダルを履いて訪れました。ハイヒールだと、ヒール部分が石畳の間に挟まってボロボロになってしまうので避けた方が無難です。

さて、旧市街に到着したので、街並みを少しご紹介します。

メルクの旧市街

レストランもカフェもかわいい。屋根の形も外壁の絵もおとぎの国みたい。


お土産屋さんもキュートです。こちらはシュナップスかな。お酒です。

小瓶サイズだと持ち帰りやすくていいですよね。

まずは、ちょっと休憩ということで、アイスクリームをいただきます。メルク修道院は高台にあり、旧市街地から坂を上っていったところにあります。アイスをいただいてエナジーチャージをして、坂を上りましょう。この旅で何回、アイスを食べたことか。

旧市街の小道には、いたるところに「→Stift Melk」と書かれた案内板がありました。この案内板がある小道でしたら、どこの道を上っていっても修道院に繋がるようです。
私は、自然溢れるこちらの道から修道院に向かいます。

上っていくこと10分。メルク修道院に到着します。ちなみに、駅から寄り道せずに修道院に向かうと20分で到着する距離です。

メルク修道院を見学しよう

白と黄色の修道院。青空に映えますね。
ヴァッハウチケットにはメルク修道院の見学料が含まれていますので、チケットオフィスはスルーして中に入っていきます。(チケットを持っていない方は購入しましょう。大人€11です。)

進んでいくと、中庭へ抜けます。噴水も美しい。
修道院ということで教会とは雰囲気が違います。ただ、今まで見た他の修道院はもっと外観が質素なところが多かったですが、メルク修道院は豪華です。

それでは、内部を見学しましょう。

こちらの階段を上っていくと、見学コースの入口です。階段を上ったところで係の方にヴァッハウチケットを提示し、入場券部分を切り取っていただきます。
私が訪れた時間は開館時間とほぼ同時刻です。英語を話す団体客が来ていましたが、割と空いていました。(個人客よりツアーで訪れる方が多いそうです。)

修道院内は写真撮影が禁止されているので、お見せできるものが無く残念ですが、今までに見たことのないほど美しい礼拝堂、10万冊以上の蔵書を誇る図書館、数々の宝物や調度品が展示されており、圧巻されます。
日本語のガイドはありませんが、各展示物やお部屋に英語での説明文が書かれていますので、読みながら見学を進めます。

説明の中で、なぜこれほど豪華に修道院が発展してきたのかという説明がとても興味深かったです。(歴史を全く勉強せずに生きてきたので。。。)
一言で言うと、トルコが攻めてくるという恐怖が深い信仰心に繋がったということが書かれていました。なるほどね、トルコへの恐怖の前には祈るしかなかったのかな。

(もちろん、11世紀に建設されてから長い長い時間を歩んでいる修道院なので、他にも歴史はいろいろとありますよ。)

展示品を見学した後は、図書館にすすみます。図書館は10万冊以上の蔵書があるのですが、まるで映画の世界です。
美女と野獣の映画に出てきた野獣のお城の図書室といえば、少しイメージできるでしょうか。(ウィーンにある国立図書館と似たような雰囲気です。)

最後は礼拝堂へ。礼拝堂は今まで見た中でも、トップを争う美しさでした。今の時代だと、予算的に、一から建設することはできないでしょうね。
さらに、修道院という場所だからかもしれませんが、礼拝堂の空気が違うような気がしました。
ここには神様と通じることのできる何かがあるような気がしたし、人々の祈りが空間に込められているような、なんとも言えない静寂な空気に支配されていました。

見学終了。お庭と展望台に行ってみよう。

見学を終えたら、最後はお土産コーナーに出ます。内部は写真禁止だったため絵葉書を購入しました。
そして、チケットオフィスの隣にある建物の屋上へ行きました。こちらは展望台になっており、メルクの街を見渡すことができます。
緑が広がる風景の中にメルクの旧市街があって美しい。ちなみに、修道院からはドナウ川も見えます。「美しく青いドナウ」というより、ちょっと淀んだ緑色のドナウ川でしたが。

最後にこちらのお庭をブラブラとお散歩して休憩して旧市街地に戻りました。

おわりに

メルク修道院は世界的にも美しいと有名な場所ですが、オーストリアに来たのなら絶対行くべきスポットだと思いました。これほど美しい修道院は他に無いのではないでしょうか。

次回は、ドナウ川をクルージング船で下り、デュルシュタインを目指します。

これからオーストリア旅行を計画される方は、メルクにも是非立ち寄っていただきたいと思います。一度は見る価値がある街並みと修道院だと思います。

旅行の計画は、ツアーや飛行機・ホテルの予約から始めましょう。
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メルク修道院の情報

  • 開館時間:9時〜17時30分(季節によって変動あり。)
  • 入場料:大人(16歳以下の子どもは1人まで同伴OK)€11、英語ガイドツアー付き€13
  • アクセス:ウィーン国営鉄道Melk駅より徒歩20分

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