世界一美しい図書館「オーストリア国立図書館」は映画「美女と野獣」の世界

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行きの飛行機の中で、映画「美女と野獣」を見て、感動のあまり号泣してしまいました。この映画で、ベルと野獣が心を通わせるきっかけとなったのが、お互い読書好きということでした。野獣のお城には素敵な図書館があるのですが、ベルの住む村の図書館には数冊しか本がなかったことから、ベルは図書館を見て大喜びしていましたよね。

このお城の図書館のモデルとなったのは、オーストリア国立図書館(Österreichische Nationalbibliothek)ではないでしょうか?
今回は、世界一美しい図書館ホールと言われているオーストリア国立図書館を訪れましたので、ご紹介させていただきます。

目次

オーストリア国立図書館

国立図書館は、1726年にかんせいした王宮書庫で、蔵書は約20万冊も抱えています。
現在は世界一美しい図書館ホールを一目見ようと、たくさんの観光客が訪れる人気スポットとなっています。

オーストリア国立図書館の情報

  • 開館時間:10時〜18時(木曜は〜21時)
  • 休館日:10月〜5月の月曜日
  • 入場料金:€8
  • 見学時間の目安:30分

国立図書館へ行こう

こちらが国立図書館の入口です。
とても大きな建物で、博物館と同じ入口かと思いきや、国立図書館の入口は博物館とは異なるようです。いつものことながら、迷いつつGoogleマップの助けを借りて辿り着きました。(普通は迷う場所ではないので、ご安心ください。)

中に入ったらカウンターでチケットを購入します。現在、大人8ユーロです。
図書館は階段を上っていったところにあり、係の方にチケットを提示してバーコードを読み取っていただいて中に入ります。

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ただただ「美しい」に尽きる

一歩足を踏み入れると、そこは別世界でした。


奥行きは80m、高さは20mもあるホールで、中央にはカール6世の像が立っています。


下から大きな本が収められていて、目線を上に移して行くと、一番上の段は文庫本サイズの本が置かれています。そのまま天井まで目を移すと、フレスコ画が美しい。

メルク修道院の図書ホールも豪華で美しかったですが、やっぱり修道院とは豪華さが違います。床から天井まで、柱の一本も全て装飾が施されています。
また、保存状態が良いこともあり、ここだけ時が止まっているように感じます。だって、この天井まで続く本棚にある本は、全部昔のまま、本物ですよ。(※蔵書は触ってはいけません。)

「フリーメイソン」の展示

図書館内には展示物があるのですが、「フリーメイソン」の歴史について展示されています。私は歴史をあまり勉強せずに今に至るので、「フリーメイソン」は富裕層が所属する秘密結社で、陰謀を企てて、影で政治を操っている団体?秘密を口外すると処刑される?とかいうイメージを勝手に持っていました。
しかし、フリーメイソンは16〜17世紀に誕生した歴史のある団体で、オーストリアとの関係も深いようです。オーストリアとフリーメイソンの関係やフリーメイソンに所属している著名人などについての展示があり、とても興味深かったです。

カトリックのオーストリアでは、フリーメイソンの「秘密主義」が神の前では全てを打ち明けるべきというカトリックの考え方と反するため、フリーメイソンが禁止された時代があったそうです。
「秘密にしなくちゃいけないこと=悪いことを企てている」と考えて、ローマ教会の言うことを聞かない人が増えたら困りますもんね。
でも、禁止令を出したところで、国王や財界人が既にフリーメイソンに加入しているケースも多かったため、禁止令の実効性はなかったようです。特に、オーストリアでは、マリア・テレジアの息子ヨーゼフ2世が即位してからは、彼は啓蒙思想に興味があり、フリーメーソンにも寛容であったことから、オーストリアではフリーメーソンが力を増していったそうです。
(注)私が展示物を見て解釈したことなので、間違っているかもしれません。

おわりに

図書館自体は奥行き80mなので、見学は30分もあれば十分だと思いますが、ゆっくりとフリーメイソンの展示物を見ると1時間弱と意外と時間がかかりました。(私の解説文の読解力が低いだけですが。)
ウィーンは宮殿も王宮も見所はたくさんありますが、国立図書館は最も感動した場所としておすすめしたいと思います。ガイドブックなどでは小さく扱われている場所ですが、これからウィーン旅行をされる方には全力でおすすめさせていただきます。

他にも、オーストリアには見応えのある観光スポットがたくさんあります。効率的に回るには、ツアーの参加も便利です。

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