由布院は辻馬車「ゆきちゃん」に乗って街めぐりしよう

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温泉の魅力に取り付かれて以来、週末の1泊2日といった短い時間でも東京を飛び出して温泉を巡ることにしました。

今回は、湯量が豊富かつ街並みが美しく心癒される温泉街として有名な湯布院を訪れ、辻馬車「ゆきちゃん」の乗車体験をまとめております。

ちなみに、「由布院」・「湯布院」のどちらの表記が正しいのか調べてみると、

  • 「由布院」は、温泉の本来の名称。
  • 「湯布院」は、旧湯平村と旧由布院町が合併した際に作られた町名。

少しややこしいですが、町全体を指す場合は「湯布院」ということでしょうか。

目次

「湯布院」を辻馬車で巡ろう

由布院駅

まずは、「ゆふいん駅」にある辻馬車の予約カウンターで空いている時間を確認します。

お昼時間前に到着したのですが、土日で混雑していたため、辻馬車は予約がたくさん入っており、夕方しか空いていませんでした。
湯布院の辻馬車はとても人気があり、3台の馬車が1日15便も運行していますが、すぐ予約で埋まってしまいます。

辻馬車発車場へ

辻馬車乗り場

夕方の最終便を予約できました。標高の高い由布院の町では、夕方の寒さが気になりますが、せっかくなので乗車することにしました。
発車時間10分前に、由布院駅敷地内にある辻馬車発車場へ向かい乗車します。

白馬のゆきちゃん

辻馬車ゆきちゃん

サザエさんのオープニングアニメにも登場したことがあるという白馬のべっぴんさん「ゆきちゃん」が引く馬車に乗せていただきます。

ゆきちゃんはとても静かでおとなしい白馬です。

乗る前に運転手のお兄さんに記念撮影をしていただいて、馬車へ乗り込みます。

辻馬車内ブランケット

座席には毛布が完備されていました。やはり秋冬の季節は、夕方からかなり冷え込みますので、毛布があって助かりました。

馬車の定員は10名で、この日はすべて満席だったようです。お客さんはというと、小さなお子さん、若いカップル、夫婦など様々でした。一人旅でも気軽に乗れると思います。

辻馬車の出発

ゆきちゃん出発

ゆきちゃんが歩き出すと、パカパカという蹄の音がなんとも心地良いのです。ホースセラピーというものもあるように、馬の「パカパカ」という蹄の音は、心をリラックスさせてくれるようです。

運転手さんの合図に合わせて、途中駆け足をしたり、坂道をがんばって登ってくれたり、白馬のゆきちゃんはがんばって私たちを楽しませてくれます。それと同時に、運転手さんからは、湯布院の街がどのように発展してきたかなどのお話をしてくれます。

このお兄さんが独特なしゃべり方で、これもまた癒されます。

散策ポイント①「佛山寺」

お寺

そうこうしているうちに、「佛山寺(ぶっさんじ)」に到着です。

一度、辻馬車から降りて、10分程度散策します。

佛山寺は金鱗湖近くにある平安時代に創建されたお寺で、美しい茅葺き屋根の山門から歴史を感じます。

10分程度で散策できる広さです。本堂は一度全焼してしまったそうですが、再建されております。

散策ポイント②「宇奈岐日女神社」

辻馬車お寺2

次は、宇奈岐日女神社(うなきひめじんじゃ)で一時停車です。こちらも10~15分程度の休憩時間です。

境内には、国の天然記念物の大スギを始め多くのスギの巨木が祭られています。

大杉

大スギの幹の太さだけを見ると、屋久島の縄文杉レベルの立派なものがありました。
そんな大きなスギがいくつも祭られています。お寺を見たり、大杉の大きさに感心したり、白馬のゆきちゃんをなでてあげたりしているうちに時間になり出発です。

あとは、運転手さんの解説を聞きながら由布院の町を見て、ゆふいん駅まで戻ります。

由布院はダムの底に沈む予定の街だった

50分のコースを回る中で、運転手のお兄さんが湯布院の歴史について語ってくれます。

1952年、由布院盆地に巨大なダムを作り、出来たダム湖畔を観光地化するというダム計画が持ち上がったとのことです。

ダムを建設すると地元には莫大な補償金も支払われますが、由布院の町では反対運動が起こり、その結果、ダム建設計画は白紙撤回され、今となっては温泉で有名な観光地になったのです。

ダムの建設騒動は町を二分する出来事ではありましたが、この騒動を機に、地域がどのように発展していくべきか、町の将来を考えようという雰囲気が地域に根付いたのだそうです。

馬車からの景色

更に、1970年にはゴルフ場建設計画が持ち上がりましたが、こちらも反対運動の結果、阻止されたとのことです。このような歴史から、歓楽街を廃し、規模の大きい旅館が存在しない、美しい景観が守られた街が出来上がったようです。

由布院の歴史を聞いているうちに、辻馬車は「由布院駅舎」に戻ります。

まとめ

辻馬車はこの由布院の町の観光のシンボルにもなっていて、地元の方が運転手さんに話しかけている姿を何度も見ました。のんびり走る馬車にイライラする車もいなく、地域みんながゆきちゃんを見守っている姿は、大都会東京にはない優しさなのかもしれません。

街の景観を見るだけでなく、なぜこの街が今の姿を維持しているのかという点にも注目して、辻馬車50分の旅を楽しんでみてください。

飛行機とホテルの予約

由布院旅行を決めたら、まずは飛行機とホテルの予約から。

飛行機で大分まで行く場合は、飛行機とホテルのセットや国内ツアーを予約すると、別々で予約するよりオトクになることが多いです。私は近畿日本ツーリストを使うことが多いですが、JALやJTBもプランが多くおすすめです。

【飛行機+宿泊】ツアーを探す

ホテルのみ予約する場合は、以下のページの最後におすすめを掲載しておりますので、ご参考までにどうぞ。

辻馬車の情報

営業:9時~16時(毎日9時より30分間隔で由布院駅前を出発)

休業:12月~2月、営業期間中は雨天時・馬の不調時は休み

料金:1,200円

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