石段が美しい伊香保温泉は、東京からも近く、万葉集にも歌が詠まれている由緒ある温泉地ということは、多くの方がご存知だとは思います。
今日は、伊香保温泉の露天風呂(公共浴場)をご紹介させていただきます。
まず、なぜ露天風呂に行くことになったのか、その経緯を少しお話させてください。
なぜ、露天風呂に行くのか?→そこに「黄金の湯」があるから。
伊香保温泉には遠い昔からある旅館とそれほど歴史は無い旅館の2種類があります。(我ながらざっくりした分類。)
私たちは、それほど歴史のないホテルに宿泊したのですが、伊香保温泉でそれほど歴史の無い旅館には、昔からある温泉はひかれていないのです。というのも、伊香保温泉には「黄金の湯」(=茶色っぽい温泉)と「白銀の湯」(=無色透明の温泉)の2種類の源泉がありますが、昔からある「黄金の湯」は湧出量が減ってしまい、歴史のあまりない旅館にはひくことができないのです。
白銀の湯は飲むこともOKで美肌効果があるといいますが、温泉に入った時のポカポカ感を感じられないのです。(個人差あり。)
温泉というよりミネラルウォーターなのでは?という感じがしてしまい、「黄金の湯」を求めて公共浴場の露天風呂に行くことにしました。
露天風呂へ
ということで、日帰りで黄金の湯にはいることのできる「露天風呂」へと向かいます。自然の溢れる山の中腹にあります。
石段の入口から徒歩約20分(車だと6分だそうです。)かかるそうです。日ごろから運動不足の私は、途中で、おまんじゅう屋さんやカフェの誘惑(?)に負けながらも上っていきました。
途中には飲泉所という黄金の湯を飲むことのできる場所がありました。せっかくだから飲んでみようと、いつもどおり何でもトライしてみましたが、これが良くなかった。
なんじゃこれはー!ほんの少し口に入っただけで、気持ち悪くなりました。そして、口に残る。
黄金の湯の茶色は鉄分の色だそうです。どうりで強烈な味がするわけだ。
ちなみに、大人は1日600ml以上飲まないほうがいいのだそうです。(この味のお湯を600ml飲める人なんているんですか?)
また、途中に河鹿橋(かじかばし)という温泉情緒を満喫できる橋もあります。
シーズン的にいまいちな写真ですが、紅葉シーズンは橋をライトアップしており、観光客がたくさん訪れる人気スポットなのだそうです。
次は、紅葉シーズンに行ってみよう。
河鹿橋まで来ると数分で「露天風呂」に到着です。
「露天風呂」に入ります
やっと黄金の湯に入れるぜぃ!と期待値高めの到着です。山の中に作りましたというこの雰囲気が好きです。
入浴料450円を支払って、入ってきました!
大露天風呂はお風呂だけが外にあるのではなく、脱衣所も外です。冬のこの時期は寒さに震えながら服を脱ぎました。
幸い、雨は降っていませんでしたが、お風呂に屋根は無いので雨の日の入浴は難しそうです。
そして、お湯を楽しむだけの露天風呂なので、体を洗うスペースもシャンプーやボディーソープの類もありません。かけ湯をして、黄金の湯を楽しみましょう。
湯船は熱めのお湯とぬるめのお湯に2つに分かれています。ぬるいのは本当にぬるい。そして、熱いほうのお湯もぬる湯が好きな私でちょうどいい感じがしました。黄金の湯は、黄金というより、グレーな色をしています。
黄金の湯の源泉は45度程度なのだそうです。湯船に注がれる時点で43度程度に下がっているそうですから、源泉掛け流しでも熱くはないのですね。
そして、お湯に浸かっていると、鉄分の匂いがぷーんとしてきます。(さっき、飲泉場で衝撃を受けた味。)
硫黄の匂いは温泉らしさを感じられるので好きなのですが、鉄分の匂いはちょっと苦手でした。
露天風呂しかありませんので、30分もあれば十分に満喫できます。
おわりに
大露天風呂という割には狭いです。そして、掛け流しらしいですが、湯量はあまり多くないので掛け流しならではのフレッシュな温泉を味わうということもできないかと思いました。噴出口からは、勢い良くお湯が出ているのが見えるのですが、露天風呂にはあまり来ていないのか、露天風呂の広さの問題なのか。。。
ということで、黄金の湯を求めて行った私たちにはちょっぴり残念な感じになってしまいましたが、山の中にある露天風呂は開放感が気持ちいいです。黄金の湯を味わうだけなら、歴史ある旅館に宿泊するのが良いかと思いましたが、露天風呂には自然を感じられるという素晴らしい側面がありますから。
これから訪れる方は、寒い時期は脱衣所(といっても外だし)での着替えが辛かったりもするので、暖かい季節に訪れることをおすすめします。
伊香保露天風呂
- 住所:群馬県渋川市伊香保町伊香保湯元581
- 営業時間:9時~19時(4月~9月)、10時~18時(10月~3月)
- 定休日:第1・第3木曜日
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