千と千尋の神隠しの湯屋がある渋温泉。旅館「古久屋」温泉・食事レビュー

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渋温泉は1300年前に開湯した歴史のある温泉街です。渋温泉の多くの建物は昭和初期までに建てられており、ノスタルジックな景観が保たれています。
その中でも「金具屋」という千と千尋の神隠しの湯屋のモデルになったとも言われている歴史ある温泉旅館が有名です。今回は、その金具屋の正面にある温泉旅館「古久屋(こくや)」をご紹介します。
最初は金具屋に宿泊するか悩みましたが、金具屋は歴史のある素敵な建物であるものの、冬に宿泊するには寒すぎるということと古久屋の温泉・お料理の評判が良かったので、古久屋を選びました。
結果として、温泉もお料理も大満足でしたので、古久屋のメリット・デメリットも合わせてご紹介します。

目次

古久屋の良い点・悪い点

古久屋の良い点

  • いろんな温泉・お風呂を楽しめる
  • 貸切風呂を何度でも楽しめる
  • 信州の食材をふんだんに味わえる
  • 昔ながらの温泉旅館に宿泊できる

古久屋の残念な点

  • 階段が多い・エレベーターがない
  • まるで迷路な複雑な建物

予約や料金については、各旅行サイトをまとめましたので、ご確認ください。

9湯14槽巡りの宿「古久屋」

9湯14槽巡りを楽しめる古久屋は温泉巡りはもちろんのこと、食事もとても美味しい旅館です。ぜひ、レビューをチェックしてみてください。

レビューをチェック!

それでは、古久屋の詳細をご紹介します。

温泉〜6源泉の9つのお風呂〜

古久屋には、6つの源泉、9つの浴場、14の湯船があります。ここでは、そのうち2つほど、私のお勧めをご紹介します。
まず、全ての源泉を楽してみたい方にオススメなのが、「福六の湯」という6つの源泉全てを楽しめる露天風呂です。檜でできた浴槽が6つあり、それぞれ異なる源泉100%の状態となっています。(なお、浴槽には水道の蛇口があるので、自分で温度を調整することとなります。)

ここで温泉巡りができるという楽しさはあるのですが、源泉の温度がとても高く、加水しないと入浴できません。源泉の1つは40度程度ですが、残りの5つは50度を超える温度なのです。
更に、中には約90度の源泉もあり、少し触れてみるだけでも危険な場合もあります。私は加水をしつつ3つの源泉を試してみました。
旅館の方によると、多くの方は6つの源泉のうち2つの源泉を楽しまれるそうです。
酸性の源泉(地獄の湯)もありますが、多くはアルカリ性で刺激の少ない温泉です。

次に、ゆっくり広々と温泉を楽しみたい方には「一茶の湯」がオススメです。
ここは20人が同時に入浴できる広さの露天風呂とのことです。都内の日帰り温泉なら、40人は入りそう、、、と思うような、広々とした作りです。
広い浴槽のため温泉の温度にムラがありますが、逆に自分の好みの温度の場所で入浴できるので良かったです。

他にも、音楽を流せる露天風呂や古代檜風呂など、雰囲気の異なるお風呂がありますので、館内の湯巡りもいろいろ試せて楽しかったです。
なお、多くの湯船では、メタケイ酸がたくさん含まれている美肌効果が期待できる源泉が使われていました。

和室の客室・露天風呂付も有り


私の宿泊したお部屋は最もシンプルなタイプですが、古久屋には客室露天風呂付きのお部屋もあります。
そのお部屋にある露天風呂は、BGMを楽しめるジェットバスタイプととても豪華で、記念日などの特別な日に良さそう。
今回の宿泊では、コロナの感染予防対策で全てのお風呂を貸切で使用可能だったので、お部屋にはお風呂がないシンプルなタイプを予約しました。

古久屋は、昭和32年に建設された建物をベースに改築をしている旅館なので、お部屋の中はもちろんきれいに掃除されていますが、歴史を感じる客室です。室内にはテレビや冷蔵庫、浴衣やアメニティがある一般的な客室です。
到着した時には、お茶菓子や外湯巡りの鍵(最後に説明しています。)がテーブルに置かれていました。

古久屋には6つの源泉、9つの浴場には14の浴槽があり、いろんな温泉を試せるので、露天風呂付き客室ではなくても満足度は高かったです。

また、客室から食事処や温泉に行くには、エレベーターがなく階段の上り下りが必須となります。少しの段数ではなく、割と長い階段や急な階段もあります。
足が弱い方には宿泊をお勧めできません

また、増改築を繰り返した建物であるため、館内は迷路のように複雑ですし、大浴場までも少し遠いです。
所々に、館内の案内や矢印があるので、それに従えば目的の場所に行けますが、まるで迷路のようでした。それも探検のようで楽しかったです。

なお、お部屋では、窓を開けると、猿がお茶菓子を狙って入ってくるので要注意です。エアコンがあるから窓を開けっぱなしにする機会はなかったですが、念のため気をつけましょう。

信州の食材をふんだんに使った食事

食事は食事処でいただきます。こちらはテーブルと椅子のダイニングでした。

ディナーは信州の食材を使った季節を感じるコースです。
鯉のなめろう、鱒のパイ包み、りんごを食べて育ったという信州牛のお鍋など、東京にいると普段なかなかいただく機会のない食材を使ったお料理で、とても繊細な味でおいしかったです。味は濃くなく、鯉も鱒も臭みもなく、美味しい!

信州の食材を味わってみたい方には、すごくオススメです。

温かいお料理は、出来立て熱々の状態でサーブされましたし、サーブされるタイミングもちょうどよくて、サービスは大満足でした。

そして、朝食は和食・洋食から選べます。
私は和食を撰びました。少しずついろんな食材を楽しめて楽しめました。

りんごジュースがとても美味しくて目が覚めました。
なお、温泉卵は、生の卵が苦手な方には火を通した卵料理で提供していただけるようです。

9つの外湯巡り

渋温泉に宿泊すると、旅館だけでなく9つの外湯巡りを楽しむことができます。旅館には宿泊者専用の鍵があり、朝6時から夜10時まで、その鍵を使って無料で外湯に入浴することが可能です。
外湯は1番湯から9番湯まであり(上の写真は6番湯と9番湯のみですが)、9番湯のみ宿泊者以外も500円で入浴可能です。

旅館の前の道路は、地下に温泉供給のためのパイプが通っているため、大雪が降った日でも雪はほぼ溶けていて、下駄で外湯まで歩くことができました。
古久屋のすぐ近くには9番湯の大湯と足湯があります。足湯は高めの温度ですが、寒い季節にはちょうどいいかも。

6番湯の目洗いの湯は、女性にも人気なんだそう。時間のある方は、ぜひ、訪れてみてください。

また、夜には、古久屋の正面にある「金具屋」のライトアップがきれいに見えました。千と千尋の神隠しの湯屋の雰囲気を感じられますね。

周囲の観光地

近くの観光スポットとしては、温泉に入るニホンザルを見ることができる地獄谷野猿公苑があります。古久屋では、送迎サービスがありました。ただ、送迎で近くまで行けても、30分くらい歩くということで、私たちは諦めてしまいました。
次回は訪れてみたいです。

他にアクセスの良いスポットとしては、善光寺があります。国宝の本堂の見学はもちろんのこと、参道のお店を見たり、冬の夜間にはプロジェクションマッピングやイルミネーションも実施しているので、いろんな楽しみ方ができます。

渋温泉でゆっくりと温泉を楽しみつつ、長野観光も楽しめる癒しの旅行となりました。

9湯14槽巡りの宿「古久屋」

9湯14槽巡りを楽しめる古久屋は温泉巡りはもちろんのこと、食事もとても美味しい旅館です。ぜひ、レビューをチェックしてみてください。

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東京からのアクセス

東京からのアクセスはとても簡単です。
東京駅から北陸新幹線で長野駅へ(所要時間1時間20分)、長野駅から長野電鉄で湯田中駅まで(快速で所要時間45分)と乗り換え1回でアクセスがとても良いです。
湯田中駅から古久屋までは旅館の送迎があります。

冬は道に雪が積もっている状態であるため、慣れない冬道運転をするより、新幹線・電車・送迎でのアクセスにした方が安心して旅行できると思います。

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