合掌造りが美しい「白川郷」。ポスターで一度見てから、ぜひとも訪れたい世界遺産でした。
今回は、近畿日本ツーリストより、JR高山駅までの往復チケットと高山駅近くのホテル「飛騨花里の湯 高山桜庵」を予約をして、訪れました。(他のおすすめホテルは最後に紹介します。)
白川郷といえば、冬の雪が積もっている季節も美しく人気がありますが、新緑の季節もそれに劣らず美しいです。
今回は、公共交通機関を使った白川郷の滞在時間3時間半で効率的に観光スポットをまわるためのモデルプランをご紹介します。これから旅行を計画されている方はご参考にしていただけたらと思います。
【バス移動】JR高山駅から白川郷へのアクセス
JR高山駅から白川郷へは、濃飛バスで約50分の道のりです。バスは予約専用の車両もありますが、私たちは予約不要のバスで行きました。
バスは高速道路を走行するため、全員着席しなくてはなりません。観光客が多く、バスが満席になり乗れないのではないかと心配しましたが、バスは数台待機しているので、並んでいたら全員乗ることができました。
しかし、帰りの白川郷から高山駅へ向かうバスは、予約の必要なバスを使うことをおすすめします。
なぜなら、帰りのバス(白川郷発ー高山駅着)は空席がある場合に限り、予約のない方も乗ることができますが、ほとんどの席が予約で埋まってしまいます。
バス停に並ぶ時間を短くするためにも、帰りは予約した方が安心です。
白川郷の観光スポット巡り
それでは、白川郷の観光ルートをご紹介します。白川郷はそれほど大きな町ではありませんので、3時間半もあれば十分に観光を楽しめます。
○ 観光所要時間3時間半~、ランチ込み
今回ご紹介するのは、ランチ込みで3時間半のプランです。3時間半もあれば十分、堪能できると思います。
バスが到着する「であいの館」からスタートします。
「であいの館」は観光案内所です。帰りのバスを予約していない場合は、先に「であいの館」で帰りのバスの予約を済ませましょう。(もちろん事前に電話でもバスの予約はできます。)
次は、「であい橋」を渡ります。この橋は吊り橋なので、少し揺れていました。
この橋を渡ると、合掌造りの世界が待っています。
なお、合掌造りの街並みは火気に弱いので、携帯灰皿を持っていたとしても指定された場所以外での喫煙は禁止です。また、景観を守るためにゴミ箱も置いていませんのでごみは持ち帰りましょう。
■10:00 「文化喫茶 郷愁」で珈琲を(所要時間30分)
であい橋を渡ってすぐに、「大人専用」の喫茶店「文化喫茶 郷愁」があります。
着いてすぐに休憩かと思われますが、ここでは、おいしい珈琲を飲みながら絶景を楽しむことができますので、是非とも訪れたい喫茶店です。
この喫茶店自体、合掌造りの建物でありますが、店内は過ごしやすいようにリノベーションされています。
入口に「大人専用」という張り紙があるので、ちょっとドキドキしましたが、もちろん怪しい場所ではなく、静かに景色を楽しむことに重点を置いている喫茶店です。店内には、ガラス張りの大きな窓の前に座席があり、ノスタルジックなBGMが流れています。
そよ風でなびく田んぼの姿や文化財となっているお寺を眺めることができ、まるで別世界に来たかのような景色が広がります。大人専用な空間だけあって、とても静かな店内で絶景を眺めながらいただく珈琲は格別です。
■10:30 白川郷のお寺「明善寺」へ行く(所要時間30分)
明善寺は、白川郷で最大の合掌造りで建造され寺院です。
入館料は大人400円、子ども200円です。
中に入ってみると、明善寺では、毎日、囲炉裏を焚いており、昔の雰囲気を感じられるようになっています。現在も住職の住んでいるお寺であるというから驚きです。
合掌造りを内部から見学でき、昔の方がどのような生活をしていたのかを見ることができます。
■11:00 合掌造りが3軒並ぶ写真スポットで撮影(所要時間10分)
明善寺を見た後は、合掌造りの家屋の記念撮影をしましょう。
私がおすすめする場所は、合掌造りの家屋3軒を写真に収められるスポットです。この風景を見ると、タイムスリップしたかのような不思議な感覚になりました。
こちらの写真の場所は、東通(明善寺の前の通り)を展望台方面に歩いていき、左側にある花壇から撮影しました。ここから撮影すると、タイムスリップしたかのような原風景を撮影できます。
冬の雪をかぶった合掌造りも綺麗ですが、夏の緑の中に建つ合掌造りも美しいです。
インスタ映えのしそうな写真を撮りたい方は、おすすめ写真スポットもご紹介しているので、ご参考までにどうぞ。
■11:20 最大規模の合掌造り和田家へ(所要時間30分)
次に、重要文化財に指定されている和田家に向かいます。和田家は、この集落で最大規模を誇る合掌造りの家屋です。
入館料は大人400円、子ども200円です。
ここも明善寺と同様に、毎日、囲炉裏を焚いています。現在も住居として使われており、1階と2階を公開しています。合掌造りの構造を中から見学できるようになっており、2階へと上がると、昔農業で使われていた農具も展示されています。
とても暑い日に訪れましたが、合掌造りの中はとても涼しく空気がひんやりとしています。
合掌造りという構造は、夏は暑く、冬は厳しい寒さに見舞われるこの地域で、最も適した造りとして受け継がれていたということですね。
ちなみに、白川郷には、他にも長瀬家や神田家といった合掌造りの家屋も見学することができますので、それぞれの家屋を見比べてみたいという方は訪れてみてください。
今回の旅行プランでは、家屋は和田家だけ訪れることとしています。
■12:00 行列の絶品おそば「乃むら」へ(1時間)
そろそろお昼ご飯の時間になりますので、お蕎麦屋さん「乃むら」に行きます。
「乃むら」は白川郷でおいしいと人気なお蕎麦屋さんです。30分程度の列ができていることもあるので、12時前に着いた方が安心かもしれません。なお、お店はカウンター席のみですので、あまり団体で訪れることはおすすめしません。
私は、盛りそば(900円)を注文しました。
盛りそばで900円はちょっとお値段が高いとは思いますが、観光地だからと妥協している味ではありません。薄い色のお蕎麦は、のどごしが良くつるつるでとても美味しいです。ただ量は少なめなので、大盛りを頼めばよかったと少し後悔しました。
■13:10 どぶろくソフトクリームを味わう
和田家を見学し、おなかがいっぱいになったら、本通に出て展望台へ向かって歩きましょう。
ランチの後には甘いものも食べたくなりますよね?
通り沿いにある「近藤商店」でどぶろくアイスクリームが売られています。どぶろくを使ったソフトクリームですが、大人向けのアルコール入りのソフトクリームというわけではなく、お子さんも安心して食べられるおいしいソフトクリームです。
(観光地でソフトクリームを食べたくなるのはなぜでしょうか。私だけ?)
また、どぶろくソフトクリーム以外には、「プリンの家」というプリン屋さんもおすすめです。こちらは、和三盆入りのなめらかなプリンの他、五平餅プリンや透明な水プリンなど、ユニークなプリンが揃っています。
プリンの容器もおしゃれなので、お土産にもよさそうです。
■13:30 展望台へ(所要時間1時間)
次に、集落を一望できる展望台に向かいます。
展望台に行くには、バス(大人200円)を利用することも可能です。バスは毎時00分、20分、40分に出ています。夏場は遊歩道を歩いて行くこともできますが、坂が急なので、行きだけでもバスを使った方が快適です。(歩いて登る方も大勢います。)
展望台からは、青々とした水田と合掌造りの家屋を眺めることができます。よくパンフレットなどで見る白川郷の写真は、ここから撮影されたもののようです。
ちなみに、展望台には小さなお土産屋さんや、写真を撮影してくれる方もいます。(展望台に着いたらほぼ強制的に記念写真を撮られますが、購入するかは自由です。)
帰りは遊歩道を歩いて戻ります。行きは坂がきついのでバスにしてよかったと思いますが、帰りは緑の中を歩けてとても気持ちが良かったです。
(冬の間は遊歩道は閉鎖されているので、バスを使ってください。)
おわりに
展望台から景色を堪能したら、バス停のある「であいの館」まで戻り、白川郷の観光が終了です。
あらかじめ予約したバスに乗車できるように戻りましょう。
白川郷にいると、まるでタイムスリップしたような感覚になります。せっかく昔ながらの風景を楽しむですから、観光プランも時間に余裕を持って、都会の忙しさを忘れてゆっくりと見て回ることをオススメします。
白川郷旅行のおすすめホテル
白川郷に訪れる場合、①JR高山駅周辺に宿泊する、②白川郷に宿泊するという2つの選択肢があると思います。
①JR高山駅周辺での宿泊は、宮川朝一にも訪れることができるので観光を楽しみたい方におすすめです。②白川郷での宿泊は、白川郷での非日常的な静けさを感じたい方におすすめです。
それぞれのおすすめホテルをご紹介します。
高山駅周辺のホテル・旅館
飛騨花里の湯 高山桜庵
本陣平野屋 花兆庵
コメント