1泊の気軽な温泉旅行として「草津温泉」と「伊香保温泉」のどちらが、よりリフレッシュできる旅になるか考えてみます。あくまでも東京でたまった鬱憤を晴らし、疲れを癒すという目的のもと、個人的な見解となることをご了承ください。
それでは草津温泉と伊香保温泉の違いをご紹介します。
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温泉(源泉)の種類
草津温泉
日本三名泉(有馬温泉・下呂温泉・草津温泉)の1つである草津温泉は、自然湧出量が日本一で、あらゆる旅館・日帰り温泉でフレッシュな「源泉かけ流し」を存分に楽しめる温泉地です。主な源泉は7種類あります。どの源泉もPH2前後の強酸性である珍しい温泉です。
強酸性のため少しピリピリした感覚はありますが、その分、お肌がツルツルになることを実感できるし、体のポカポカが長時間持続します。思わず、「効くぅ!」と体の声?が漏れます。
伊香保温泉
万葉集にも登場する歴史ある温泉「伊香保温泉」の主な源泉は、「黄金の湯」と「白銀の湯」の2種類です。そのうち、昔からある源泉は「黄金の湯」です。鉄分を多く含み、その鉄分が空気に触れて酸化することで茶褐色の温泉となっています。
じんわりと温まる温泉のため子宝温泉とも呼ばれており、刺激も少なく、赤ちゃんの温泉デビューとしても使える優しい温泉です。
しかし、残念なことに、この黄金の湯は湯量が少なく、昔からある旅館等でしか利用できないのです。黄金の湯を宿泊先で楽しみたい場合は、HP等で事前にチェックしましょう。
新しく開発されたもう1つの源泉「白銀の湯」もご紹介しますが、こちらはメタケイ酸の濃度が高く「温泉」とされているのですが、源泉の温度は温かくなく加熱しないと入浴できませんし、更に他の温泉らしい成分はあまり入っておらず、人によっては「ミネラルウォーターのように感じる」という厳しい感想を持つことも。
第1ラウンド「温泉勝負」は、草津温泉の勝ち!
強酸性のフレッシュな掛け流し温泉を存分に楽しみたい場合は「草津温泉」、肌の刺激が気になる方は「伊香保温泉」という選び方はいかがでしょうか。
日帰り温泉
草津温泉
草津温泉では日帰り入力ができる旅館もありますが、「西の河原温泉」「御座之湯」「大滝乃湯」という日帰り温泉もあります。
今回、注目したいのは「西の河原温泉」です。
男女合わせて500㎡という広大な露天風呂温泉で、自然や圧倒的な開放感を楽しめる温泉です。源泉は「万代鉱源泉」という、メタケイ酸(しっとりタイプの化粧水に含まれている美肌成分)が多く含まれている源泉なので、入浴後にはお肌のすべすべを実感できるはず。
ただ、PH1.5という強酸性なので、少し刺激を感じます。
他の日帰り入浴施設「御座之湯」「大滝乃湯」もとても綺麗でぜひ訪れたい温泉です。「御座之湯」では湯畑源泉と万代鉱源泉の2つの源泉を楽しめますし、「大滝乃湯」では温度の低い温泉から始めて少しずつ体を慣らして温度の高い温泉に入るという「合わせ湯」を体験できます。
3つの日帰り温泉はそれぞれ特徴があるので、どこか1つに選べないという方は、3つの温泉を巡れる「ちょいな三湯巡り手形」を購入して、巡ってみるのもお勧めです。

伊香保温泉
伊香保温泉も日帰り入浴が可能な旅館はありますが、草津温泉同様に日帰り温泉施設をご紹介します。伊香保温泉の日帰り入浴施設として「伊香保露天風呂」「伊香保温泉石段の湯」「黄金の湯館」があります。
ここでは、「伊香保露天風呂」をご紹介します。伊香保露天風呂では、黄金の湯を掛け流しで味わえる露天風呂です。熱湯とぬる湯の2種類があり、それほど広くはありませんが、山の中で秘湯のような雰囲気を味わえます。
ただ、掛け流しと言っても、草津温泉のようにどんどんお湯が流されるというようなフレッシュ感はありません。施設も草津温泉のほうが、清掃等のお手入れが行き届いているように感じました。
ということで、第2ラウンド「日帰り温泉」勝負は、草津温泉の勝ち!
やはり掛け流しを楽しむのなら、湯量の多い草津温泉でリフレッシュしたい。

観光スポット
草津温泉
草津温泉の観光スポットといえば、「湯畑」です。湯畑横にある熱乃湯では「湯もみショー」が開催されています。
「草津〜よいとこ〜一度はおいで〜♪」の歌に合わせて「湯もみ」が行われます。草津に来たと感じられますね。
また、湯畑の周囲には足湯やお土産屋さん、食べ歩きのできるスイーツも売られています。湯畑は夜間のライトアップも幻想的で美しく、夜の散歩も楽しめます。

伊香保温泉
伊香保温泉の観光スポットといえば、シンボルとなっている石段です。
365段ある石段の両側にはお土産屋さんやお饅頭屋さん、射的、足湯などがあり、休憩をしながら散策できます。
下から見上げると、古き良き温泉街の風情のある佇まいを感じます。
石段の上り切ったところには、伊香保神社があり、更に進むと伊香保露天風呂にも行けます。
浴衣で歩いたら、写真映えもするスポットです。
第3ラウンド「観光スポット」勝負は、伊香保温泉の勝ち!
草津の湯畑や湯もみショーの演出はとても楽しいですが、ここは昔ながらの景観を味わえる伊香保で非日常感を感じてリフレッシュしましょう。

食事
夕食・朝食は宿泊先でいただく場合が多いと思いますので、ランチを中心にご紹介したいと思います。
草津温泉
湯畑近くには多くの飲食店があり、ジャンルも幅広くありますが、
草津温泉の名物というと、お蕎麦と舞茸の天ぷらが有名です。草津温泉で100年以上営業している蕎麦・うどん店「柏香亭」は行列のできる人気店です。私が訪れたときは30分ほど並びましたが、美味しくいただけて、訪れて良かったと思います。
伊香保温泉
伊香保といえば、日本三大うどん(讃岐うどん・稲庭うどん・水沢うどん)の1つである水沢うどんが有名です。水沢うどんは観光地価格で少し高いですが、うどん御殿とも言えるようなうどん屋さんに行くのも楽しい経験です。
第4ラウンド「食事」勝負は、伊香保温泉の勝ち!
伊香保で水沢うどんを経験してみましょう。

東京からのアクセス
草津温泉
東京から草津温泉へ行くには、「特急草津号」が便利です。上野駅発で赤羽駅にも停車し、終点「長野草津口」まで行きます。所要時間は上野駅から約2時間20分。長野草津口から草津温泉までは、バスで25分程度です。特急草津号の到着時間に合わせてバスが出発するようになっているため、とても便利です。
特急草津号とバスでトータル3時間程度、6,000円程度で行くことができます。
もっと交通費を抑えたい場合は、渋谷・新宿・東京駅などから高速バスも出ています。日程にもよりますが、片道3,060円で行けることも。
伊香保温泉
東京から伊香保温泉に行く場合にも「特急草津号」が便利です。「渋川」駅からバスに乗り換えて2時間強で伊香保温泉に到着します。価格は5,000円弱です。
高速バスを使う場合は、東京駅から片道2,000円弱で行ける日もあります。
第5ラウンド「東京からのアクセス」は、、、草津の方が遠いので時間はかかるものの、電車からバスへの乗り換えは時間が調整されているので簡単ですし、電車以外のアクセス方法もあるということで引き分けにしました。
結果発表!草津温泉・伊香保温泉どっちがいいの?
結果としては、温泉で勝負するなら草津温泉の勝ちとなりました。
温泉で存分にリフレッシュしたい場合は、草津温泉。
タイムスリップしたような非日常を感じたい場合は、古い石段の街並みを楽しめる伊香保温泉。
という結果です。
私は、温泉に浸かることが1番のリフレッシュなので、草津温泉を選ぶことが多いです。
草津温泉の人気宿
最後に、私がおすすめできる草津温泉のおすすめ人気宿をご紹介します。この3つのホテルは予算的にも宿泊しやすい価格帯となっており、価格とサービスのバランスが良いと思います。
なお、草津はどこの宿も特色があるので、自分の目的に合った宿を選ぶことをおすすめします。
別ページで、大人のデートとしておすすめしたい草津温泉の旅館・ホテル6選を紹介していますので、ご興味がありましたらご覧ください。

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