【2017年1月15日更新】
大分空港からのアクセスもしやすい温泉地、湯布院と別府。東京からも行きやすいので、平日にお休みを取らなくても、土日を使って訪れることが可能なエリアです。
私は近畿日本ツーリストで航空券とホテルのセットを予約して行ってきました。
・公式サイト 近畿日本ツーリスト
さて、大分で温泉を楽しむぞ!というとき、由布院・別府のどちらを訪れるか悩みませんか。1泊2日であれば、どちらも訪れることができますが、どちらがよりリフレッシュできる旅行になるか考えてみます。
1.街並み
別府エリア
まずは駅に降り立った際の街並み勝負。
別府市は、大分県第二の都市でJR別府駅周辺には温泉ホテルや百貨店などが立ち並び、別府温泉は源泉数・湧出量ともに日本一を誇ります。毎年800万人超の観光客が訪れる大分県の観光都市です。
駅前には手湯があるし、至る所に足湯もあって、さすが温泉地!
でも・・・街が歓楽街化していて、雑多な雰囲気。繁華街で飲むぞ~!!という方にはいいのでしょうが、静かに温泉地で英気を養いたいというコンセプトとはマッチしないような・・・。
由布院エリア
由布院のスタートは「由布院駅舎」からです。1990年に大分県出身の磯崎新氏が設計した木造駅舎で、街の景観を配慮した建物が何とも美しい。
そして夜の由布院もまた風情があり、東京で消耗した体をゆっくりと癒してくれます。かわいらしいお土産屋さんや飲食店もたくさんあるので、ぶらぶらとお散歩するのも楽しい街並みです。
ということで、、、東京からの癒しを求めた旅行をするのであれば、この勝負、由布院に軍配が上がりました。
2.温泉
続いては、温泉で勝負。どちらもほっこりと癒される温泉がありそうです。
別府エリア
別府駅前から歩いて10分程。大人の男性が出入りするような怪しいお店がちらほらと見られる街並みのど真ん中に「竹瓦温泉」がございます。竹瓦温泉は別府市元町にある市営の共同温泉で、ザ・日本の温泉といった瓦屋根の歴史のある美しい建物です。
是非、試していただきたいのは「砂湯」。
砂湯は浴衣を着て横になると、砂かけお姉さんが温泉で暖められた砂を全身にかけてくれて、砂に埋められます。
地熱で暖められた砂で体が芯まで温まり、デトックス効果にも長けているそうで、女性には嬉しいリラクゼーションです。
たった15分程度砂に埋まっているだけですが、汗をかいて体はポカポカ・お肌はトゥルントゥルンになります。美肌効果を継続させるために毎週通いたい・・・。
砂湯が終わったら温泉へ。温泉のお湯ももちろん、お肌すべすべで普段凝り固まっている肩周りなどの関節もほぐれます。
由布院エリア
由布院エリアでは公衆浴場ではなく、ホテルで温泉を楽しみました。透明のお湯は、肌あたりがやわらかく、いつまでも使っていたくなる気持ちよさです。特に、宿泊した湯布院四季彩ホテルでは、毎回お湯を張りなおすスタイルの(常に一番風呂が楽しめる)貸切風呂があり、贅沢にも大きなお風呂を貸しきることができ、お湯の温度も自分の好みに調整することができて、とても贅沢な温泉を楽しむことができました。
こんな贅沢な温泉はなかなか味わえない!
いろんな温泉を巡ってわかったことは、温泉は湯量が多くないと新鮮なお湯を浴びられないということです。別府も湯布院も湯量が多いので、新鮮なお湯を楽しめます。
ということで、温泉勝負は引き分けでしょうか。
3.観光
別府エリア
別府には地獄めぐりで有名な「海地獄」・「鬼石坊主地獄」・「山地獄」など8つの地獄があります。
特にオススメしたいのは、国指定名勝の「海地獄」です。1200年ほど前に鶴見岳の爆発によって誕生したとされている海地獄は迫力満点。
硫酸鉄によってコバルトブルーの色をしていますが、温度は98度もあり泉脈までの深さは200メートルにも達するそうです。色はとても美しく幻想的ですが、硫黄のにおいの強い湯気がもくもくと上がっていて、まさに地獄の苦しさです。
また、海地獄のすぐそばにある「鬼石坊主地獄」は熱泥が吹き上げており海地獄とは様子が違いますね。
湯気が上がっているわけではなく、静かにグツグツと沸いている地獄です。
こちらの「山地獄」は、岩山の山裾付近から水蒸気が吹き上げています。なんとその水蒸気の熱を利用してミニ動物園が併設されています。
フラミンゴ、ニホンザル、マントヒヒ、ラマ、カバ、アフリカゾウ、インドクジャク、コクチョウの9種類の動物が飼育されています。なんとも不思議な動物園でした。
由布院エリア
由布院観光は、由布院駅から徒歩30分程の場所にある金鱗湖(きんりんこ)です。金鱗湖は湖底の一部から温泉と清水が湧き出る湖で、小さな湖ですが秋から冬の早朝に見られる朝霧が見られます。
ちなみに霧は温泉を含んだ湖が蒸気したものだそうです。
また、由布院はお洒落なお店が沢山あるのでお店巡りも楽しめますし、辻馬車に乗って街を回ることもできます。
辻馬車は、
由布院駅発→佛山寺(ぶっさんじ)→宇奈岐日女神社(うなきひめじんじゃ)→由布院駅着の一周4キロ・50分のコースです。この50分のコースを回る中で、運転手のお兄さんが湯布院の歴史について語ってくれ、この街がより好きになりました。
こちらは「由布岳」です。豊後富士とも呼ばれ、各所から由布岳の独特な様子を望むことができます。ランドマーク的な存在となっており、古くから神の山と崇められているそうで「万葉集」にも登場するそうです。高い木などがなく不思議な眺めです。
観光地対決、東京で消耗した心を癒してくれるという観点から、由布院の勝利でしょうか。
4.お食事
別府エリア
最後に食事ですが、別府では駅前で「だんご汁」と「鳥飯にぎり」のセットを頂きました。
だんご汁は、味噌仕立ての汁に平たい麺、ごぼう、にんじん、豚肉などが入っており豚汁のような感じです。
郷土料理はほっこりさせてくれます。
また、海地獄では、卵を入れたかごを青い地獄の湯に浸けて茹でた温泉卵が名物です。こちらは5個で300円です。あわせて、地獄蒸しプリンもおすすめです。(5番目のプリン対決をご参照ください。)
由布院エリア
由布院では「豊後牛まぶし」を頂きました。(写真が綺麗に撮れませんでしたが、それはそれは感動のおいしさで、写真を撮るより食が進んでしまったということです。)
主役の豊後牛は肉汁たっぷりで炊き立てのご飯に合い食欲をそそります。初めの1杯はそのままで食べて、2杯目は薬味を入れて、3杯目は出汁を入れてお茶漬けにして頂きます。そして、最後のおこげもしっかりと頂けます。前菜も美味しくて大満足でした。
お食事対決は、「豊後牛まぶし」が圧勝でしょうか。
5.【番外編】プリン
最後はプリン対決です。何で「プリン」かと言うと、「どちらがよりリフレッシュできる旅行になるか」を考えてみるとのことですので、リフレッシュに甘い物は欠かせないですよね。(私がプリンマニアだから、というのも大きな理由ですが。)
旅先でいただくスイーツというのは、幸せ極まりないのです(笑)
別府エリア
さて、別府エリアでは海地獄で売られている「地獄蒸焼プリン」をご紹介します。
海地獄では、源泉を活かして温泉たまごや地獄蒸焼プリンが売られています。
地獄の中の小さな幸せです。
蒸焼プリンはカラメルソースがほろ苦くて、濃厚な味ですが、私にかかるとペロリとすぐに完食してしまいます。こちらのプリンは全国にファンも多いプリンだそうです。
由布院エリア
由布院も別府に負けじと美味しいプリンがあります。由布院の街を歩いていると、由布高原なめらかプリンの看板が立っており、プリンを売っているスイーツ店がいくつもありました。
そんな中から私が選んだのは、「由布院Milch(ミルヒ)」というお店です。
こちらのスイーツは由布院産の牛乳を使って製造されており、とろっとろのプリンをいただくことができます。
ここのプリン、まるでクリームのようなトロトロ具合です。
こちらもペロリ(というか、ゴクリ?)と完食しました。
行列もできており大人気のお店のようです。
さて、勝負は・・・どちらのプリンも全く異なる食感で比べられない!ということで、引き分けでしょうか。
湯布院温泉・別府温泉、どっちがいいの?結果発表!
さてさて「別府」・「湯布院」のどちらに行くべきかの結果です。
「由布院」は、街の景観が守られ、その街に溶け込んだ「辻馬車」や「由布院駅舎」、その地域の美味しい食べ物など魅力的なものが沢山あり、地域の一人一人がこの街を守っている姿勢が直に伝わってきます。
「別府」は、昔ながらの温泉街で街自体は少し寂れた感じでした。歓楽街化してしまっているので、近代化産業遺産に認定された貴重な竹瓦温泉も周囲は大人なお店に囲まれています。
また、別府駅に向かう道も居酒屋や大人なお店がチラホラ目に付き、景観の悪さがやはり気になります。
と、言う訳で完全に私見ではありますが、
東京で疲れた体と心を癒すには、「湯布院」の方が回復度が高いとさせていただきます。
最後に、私は、別府・湯布院へは、飛行機とホテルのセットを近畿日本ツーリストで予約しましたが、安くて便利でした。
・公式サイト 近畿日本ツーリスト
他にも、以下のサイトもお安く便利ですので、ご参考にどうぞ。
- JALダイナミックパッケージ公式HP・・・
【航空券+ホテル】JALダイナミックパッケージ
- ANAスカイツアーズ公式HP・・・
全日空で行く 格安国内ツアー
- JTB公式HP・・・
【JTB】国内旅行